本日は、本体価格ってどこまで~っ(どんだけ~風)をお送りします。建設費を聞くと、どこの会社もいくらいくら???っといいますが契約するときの金額とは違うし、最終金の支払い時とも違うはずです。
チラシを見ますとコミコミ価格とか総額表示とかも見受けられます。本体価格とどう違うのか、ガッテンしていただきます。
建物を建築する場合、敷地に違いがありますよね。50坪の敷地に建てる場合と500坪の敷地に建てる場合ですと、外回りの配管や配線の長さが違います。段差があったり形によっては道路までの距離で大きく変わります。
基本的に本体価格とは、敷地条件に左右されない建物価格のことを指します。
以下の表をご覧ください。
どこから発生したのか? っといえば・・・旧建設省、現在の国交省ということになります。
民間の標準的な建築価格データなどの収集時に建設会社が範囲をまちまちに試算されたのでは意味がないからです。
では、本体価格以外の費用を見ていきましょう。。。
右上に本体価格とは別に標準設計外工事とオプション工事というのがあります。
標準設計外工事とは、たとえばインナーガレージを計画するとか、土地の勾配なりにプランするとか、店舗併用にするなどの設計段階で標準から外れる計画のことですね。
オプション工事というのは、基本なくても問題ない工事のことです。床のグレードを上げるとか、お風呂にテレビつけたり、シャッター雨戸を電動にするとかですね。
以前、ローコストメーカーで玄関収納や網戸をオプション工事にしていたことがありましたが、これは完全に過大解釈と言えますよね。網戸なかったら蚊~どうします(笑)
次に建物外付帯工事ですが・・・
建築前の土地の造成
道路がせまく2t車しか侵入できない
既存建物の解体や塀の解体
エクステリア工事など・・・これらはどこも別途工事です。
で、一つ気になるのが屋外設備工事です。本体工事では敷地に影響されないよう建物から1Mの範囲までしか配管を試算していません。つまり別途工事というわけです。
建物と道路の関係、敷地の大きさがあらかじめ想定できないことから、本体価格から除外されているのが通例ですね。
・・・でコミコミ価格というのは敷地をあらかじめ想定し、配管が30mいないであれば標準工事というように試算されています。
つまり、価格に含まれています。
本体価格のみで屋外設備工事費が別途の場合、高く見積もられるケースがあるので注意してください。合併浄化槽は、どこも別途工事になります。下水地域や集中浄化地域など意外と多いものです。
次に、その他付帯工事費ですが、カーテン・エアコンは通常別途工事ですね。しかし共同住宅の場合はエアコンは試算されているケースもあります。
もう一つ居室照明とありますが、本来の本体工事というのは、居室照明器具だけ試算されないようなっています。でもこの頃は価格も安くなり照明器具すべて込みのところも増えているでしょう。
居室とは居間や洋室など、トイレや風呂・ホールなどは居室以外になります。
その下の建築付帯諸費用ですが、これは実際には本体価格には含まれませんが地元工務店系などは含まれているケースが多い項目です。
ややこしく思うかもわかりませんが・・・簡単に相見積もりを比べる方法は、申請等諸費用から上で、以下の工事を除外して比べるといいと思います。
外構・造園工事費
カーテン・ブラインド工事を除くすべて。。。
申請等諸費用から下はどこも価格には含まれていません。
またお会いした際・・・お尋ねくださいね。。。