「サブリース」とネット検索すると、サブリースの問題点や落とし穴あるいは罠といった記述がたくさん見られます。また、去年クローズアップ現代で取り上げられたため社会問題として認識されるようになりました。
現在もユーチューブで見られますよ。。。
問題になっているところを端折って説明いたします・・・建設で設けたい企業が無垢な大家さんに需要のない賃貸ビジネスを持ちかけます。30年間一括借り上げるから安心だと思い込ませて、途中で家賃を下げて解約させるというもの。
サブリース自体が悪いのではなく、最初から破綻を見込んでいるのに悪用している企業があるということです。
困るのは無垢な大家さんですよね。前にもお話しした通り、大家さんは事業主ですので消費者としての救済は受けられません。また、サブリースに不動産売買の時のような法整備がされていないことも起因のようです。
この図式では、建設会社は完全にリスクをヘッジしています。根幹は家賃の改訂ができるというところです。無垢な大家さんは、リスクがヘッジしているように見えているだけで、人任せな分かなり高いリスクになっていると思います。
この場合のサブリース企業の考え方は、賃貸ビジネスを進める際に目的がマネーゲームにすり替わってしまっています。入居者への良質な提案や大家さんの成功へのお手伝いなどは存在していません。建設利益だけが目的です。
もう一度記しておきますが、サブリースを取り扱う企業自体に問題があるのではなく、悪用している企業が問題だと申し上げておきますね。。。
このクローズアップ現代の特集を見て私は、サブプライムローンを思い出しました。
これまた破綻しそうな人にローンを進めます。本来、厳正なる審査をしないと損が出てしまうので金融機関は慎重なわけです。
しかし貸し付けた債権を証券化して売ってしまえば利益が確定しリスクはなくなります。
次から次へと破綻しそうな人に貸し付けて証券化します。破綻するまでの僅かな間、高騰しますよね。さらに、リスクの高い証券だとバレないよう他の債権と混ぜ合わせて新しい金融商品を生み出して世界中にばら撒いたわけです。
予定通り破綻して世界金融危機となってしまった。この時、自分たちが買っていた金融商品にそれらが紛れ込んでいたのをほとんどの投資機関が知らなかったという結末・・・
うーん、規模は違えど、なんか考え方として良く似ている気がします。目的がマネーゲームであり確信犯であるということ。
これらに巻き込まれない法則は今も昔も変わらない、当事者意識を高めるということですよね。
最後にホリエモンさんが「フォーチューンクッキーの振り付けは、(少し古いか・・・)覚えやすくして皆に踊ってもらおうとしたもので、秋元さんは確信犯だ」と言っていました(笑)
(フォーチューンクッキーは、企業などがイメージアップのため社員や幹部が一緒に踊ってこぞってユーチューブにアップしていた。)
こんな確信犯ならいいですけどね。