金利の正体。

金利の正体とは何か ?
何かたいそうになって参りましたが、これを知っておくと上手くいく人と上手くいかない人がどうしているのか ? が理解できます。

理解できると自然と細かな部分まで気を配るようになるはずですので、しばし我慢して読んでくださいませ。。。

大家さんにしても、私のように工務店経営をしても上手くいく人と上手くいかない人がいるわけです。それはもう職種・民族にかかわらず世界中がそうなんです。

では、全員が一生懸命努力すれば全員上手くいくということは、確率は極端に低くともあり得ることでしょうか。
答えはあり得ないのです。なんか・・・さびしい~

ですが、それは絶対に有り得ない。なぜなら金利は世の中にないお金だからです。

お金とは二つに分かれます。通貨と紙幣です。
通貨は国のものですが、紙幣は民間銀行である日本銀行券なので国のものではありません。

紙幣とは、日本銀行が発行している券です。
モノやサービス等の価値を一旦この券に交換しているわけです。
これは中央銀行システムと言って1694年にイングランド銀行が設立されて以来世界中に広まっていった経済システムです。

日本銀行券は、昔の大蔵省造幣局・印刷局、今は独立行政法人造幣局・国立印刷局でつくってますが、お札自体は経済の中のごくほんの一部に過ぎません。
日本経済のお金のほとんどは、信用創造というしくみで銀行が生み出しています。

たとえば、Aさんが住宅ローンを3000万円組む時、銀行で借り入れをするとAさんの口座の通帳に3000万円と印字されるだけです。もちろん審査や担保を検討しますが、わざわざお札は刷りません。

これで世の中に3000万円が生まれてくるのです。生まれたお金は、Aさんの通帳から建設会社へ、建設会社から下請け会社へ、下請け会社から職人へ、また材料屋へと振り込まれていくだけなのです。

ほとんどのお金は現金化されず、通帳から通帳へ印字されるだけです。

銀行は通帳にいくら信用創造して良いのか ? 日本銀行に積み立てた金額等でお達しがあります。その範囲内でどんどん通帳に記帳するだけで次々にお金が生み出されていきます。

このスピードと量が国の経済の大きさだというわけです。

しかし、生み出されたお金はAさんの借金な訳です。Aさんは一生かかってこのお金を返さなければなりません。Aさんがしっかり返せばこのシステムはさらに膨らみ、返せない人が増えれば国は衰退していくことになります。

現在での流通紙幣は、経済全体の数%程度とも言われていて、いかに信用創造が経済を支えているか、ということにもなります。

ここで問題なのは、Aさんが返さなければならないお金は3000万円+金利だということです。解りやすくするため、返済総額を4000万円とします。

Aさんが信用創造で生み出したお金は3000万円です。世の中に流通していったのは、3000万円だけです。なのに4000万円返さなければならないということは、金利分1000万円が世の中に足らなくなるということです。

同じ条件でBさんもCさんも住宅ローンを組んで信用創造したとすると、3000万円×3=9000万円というお金が生まれ世の中に流通していきました。金利を含め返さなくてはならないのは、AさんBさんCさん合わせて、1億2000万円で3000万円足らなくなります。

この小さな枠内で完結すると仮定します。
AさんBさんは、Cさんの信用創造で創った3000万円のうち1000万円ずつ使うと返せます。しかしCさんは、残り1000万円になり、元金さえ支払えない状況に陥ってしまいます。

まとめますと・・・世の中のお金のほとんどは、銀行で信用創造された誰かの借金であり、また金利分絶対足らないので誰かが破綻する「椅子取りゲーム」だということです。

この椅子取りゲームに勝利するためには、金利分以上の価値を生み出す経営をしないと必ず脱落してしまうと覚悟し、真摯に取り組むことでリスクを減らすのです。

中央銀行システムは破綻者が必ず出る反面、実態経済よりも信用力つまり借入金返済能力によって経済を牽引し、成長させていく一面もあり世界中で採用されています。
Contact us資料請求・お問い合わせは
受付時間/10:00〜16:00 定休日/水曜日・日曜日・祝日
COPYRIGHT 2015 Kurashi-design Corporation.
ALL RIGHTS RESERVED.