賃貸ビジネスは、次なる登場人物で成り立っています。
①入居者
②オーナー様(大家さん)
③管理会社担当者
④建設会社営業マン
このストーリーは、大家さんから始まります。大家さんが、なんらかのアクションを起こして始まります。
皆さんがいい人たちばかりだといっても、それぞれに立場があり目線は当然違います。
③の管理会社の目的は手数料収入であり、優秀な企業ほど手数料収入が多いです。
④の建設会社の目的は工事利益であり、優秀な企業ほど利益率は高いです。
で②のオーナー様(大家さん)の目的をはっきりさせないといけないわけですが、ここで事業として成り立つかどうか検討していただきたいと思うのです。
この時、大切なことは「ご自身で考え決断する」という当たり前のようなことです。
③や④に属する方々は、その道のプロですから大変力になっていただけると思います。しかし、鵜呑みにせず咀嚼するということを大切にしてほしいと願います。
必ず上手くいく賃貸事業など存在しません、なので消費者にしてもらうケースが多いのです。賃貸事業で30年一括借り上げ・・・だから安心、リスクがありません。
といってもリスクがなく、必ず上手くいくなら直営するはずです。
その例としてFCフランチャイズ事業というのも、本部がリスクヘッジするため行っています。どんどん出店していって廃業に追い込まれる店となんとかやれる店、それと成功する店に分かれます。
廃業に追い込まれる店を横目に新しい加盟店が加入して、本部は利益が上がる仕組みです。これまた必ず上手くいくなら直営するはずです。
注文住宅業界もFCが多いのですが、力尽きた仲間を何社もみてきました。でも本部は成功例を示し、新たな加盟店加入で成り立っていきます。
このへんで・・・少しゆるい話に変えたいと思います。私の父は釣り好きでした。徳島県南の港から沖へ出ての船釣りでした。
イサギ・マダイ・イシガキダイなどを釣ってきてくれました。
毎年11月に解禁となり、週に2回とかいうペースでいっていましたね。毎回おみやげがあり、イシガキダイなどは、この時期に良くもらいました。鍋にするとクエのようにゼラチンがあってすごく美味です。
その後、12月・1月と釣果は少しずつ悪くなるのですが、それでもイサギは良く釣れていました。これまた、刺身・塩焼きなどおいしい魚くんです。
ところが2月になると・・・さっぱりになるんです。父いわく「水温が下がってアカン」とよく言っていました。このころになると、おみやげのない日は珍しくありません。
私は釣れないのに足繁く通う父に「水温が下がって釣れんのになんでいくん ? 」とよくいっていました。父は「ふふんっ」といいながら、よく船頭さんに電話していました。
父「船頭はん、どうでぇ~釣れよるで~、ほうで~ほな行くわ~」
(私のつっこみ・・・水温下がっとんだろっ、釣れんだろっ。)
そのうち暖かくなってきて、ふと父に「このごろ釣り行ってないなぁ~今なら水温も上がってない ? そろそろ釣れるんとちゃう」と尋ねました。
その時の父の答えは、衝撃的で私の人生の教訓となりました。
父「なにいよん、勝也くん。あの場所の船釣りは2月までじょ~」
私「えっ、なんで・・・水温が上がって今なら釣れるだろ」
父「ほら、今なら釣れるんとちゃう」
私「釣れるのになんで客とらんの」
父「ほら、自分らで釣るんとちゃうかぁ~」(笑)
プロの方たちは、その道では経験豊富で頼りになると思います。またご協力いただかないと成功しないのも事実ですよね。
大切なことは。。。プロの話を鵜呑みにせず「咀嚼」することだと思うのです。
しっかり意味をかみ砕いて自分なりに考えを整理して決断していきたいものですよね。
最後に、先ほどの登場人物のうち唯一事業でないのが①入居者です。入居者の目的は、自分にぴったりのお部屋を探しています。
②③④みんなが力を合わせて、いろんな入居者が心から満足いただけるよう選択肢を広げて質の向上に努めて、賃貸市場を盛り上げていきましょうね。