商品開発者のコストダウン。

単純にまとめますと、和風で瓦の下屋根がいっぱいある家より、キューブ型という正方形に近い総二階で庇なしの方がコストは安い訳です。

基本的、一般的には以下の項目・・・
正方形に近い、庇をなくす、屋根形状をシンプルにする、無駄な柱を備えない、窓も適所にFIX窓を採用する、間取りも複雑にしない、普及品を多用する等々。

これらのコストダウン項目を上手くデザイン利用すれば商品として成り立っていくわけです。

しか~し、私のコストダウンはこういう単純なものばかりではあ~りません(ジャジャ~ンって感じでお願いします。)

例えば・・・
外壁サイディング(窯業系)をご存知だと思います。日本中ほとんどの住まいに使われている建材で普及品の代表みたいなものです。

この外壁サイディングは様々な種類がありますが、基本的な寸法は巾3030×高さ455です。これを下から積み上げていけば13枚目のところで約6mになります。

13枚で丁度の高さの設計を考慮することは、コストダウンです。

少し足らない寸法に設計してしまうと14枚目を切って使うようになります。寄棟屋根・建物のぐるりが8m×8mだとすると一辺に3枚を横に継ぐことになります。単純に計算すると3枚×4辺=12枚が増えたうえ、手間も増え、ゴミも増えます。

外壁サイディング1枚が3,500円とすると3500円×12枚=42,000円
以上の差が出ます。見た目も変わらないし、構造にもかかわらないし、ランニングコストにもかかわらないのに42,000円コストダウンできています。このような積み重ねがコストダウンです。

SKIP HOUSE の方は外壁サイディングの出隅部分の部材を沢山使用します。この部材は少し価格も高めです。出隅部分を板金で施工したらどうかと言われたことがありましたが・・・

それは仕様ダウンであり、コストダウンとは違います。
では次回は、ガレージハウスの柱についてお話しします。

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