鉄骨を木骨へ。

1Fを駐車場にして2Fに事務所を建設する案件ですが、鉄骨から木骨へと計画変更し、進んでおります。

木骨は、鉄骨に比べ軽いので、基礎工事が圧倒的に安い。
スパンを飛ばせないのと、3Fが難しい以外になんの弱点もありません。

こちらを見てください~
車が6台駐車できます。
これは、鉄骨にしても同じです。

しかし、一般の木造住宅と同じ構造ではなりたちません。
以下の3つの工法を組み合わせて強度を生み出します。

①木骨ラーメン構造
②ドリフトピン工法
③耐力面材・内外オール貼り

①ラーメン木骨構造

上記の平面にもありますが、集成梁を柱づかいにして完全な剛接合とします。

②ドリフトピン工法
柱と梁などを金物で接合し、抜けないようにピンを差し込む工法です。
現在の軸組み工法の範囲内では、この工法が一番強いのは明らかです。
上記のように断面が切り取られて弱くなることもありません。

良く家主から1Fから2Fまでの通柱が多いので安心だというお話を聞くことがありましたが、ホントは逆です。断面欠損が増えて計算上より弱くなっています。

この工法は、大手ハウスメーカーのシャーウッドという商品で採用されていて、高価ですが抜群の耐力を長期に渡って発揮してくれます。

③耐力面材の採用
通常は下記のような筋交いだけで、耐力を計算するのですが、今回は専門の構造計算をします。

上記のような面材を外壁の下地に貼っている現場をよくみかけませんか???
これらを外だけでなく、内側も建物全体に貼りめぐらせます。

これら3つの組み合わせで、構造計算をして本設計になります。
ここまでしても、鉄骨よりずっと安い~

それより、なにより、人に与える影響は、鉄より木の方がいいのに決まっています。
現在、小学校の新築は木造化しています。

よく鉄筋コンクリート造と鉄骨造の違いが漠然としている方がおいでますが、鉄筋コンクリート造とは特徴が全く違いますので、知っておいてください。

また、進捗をお知らせしますが・・・
ぜひ、現場見学をおススメいたします。
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