木造建築の技術者養成講座が始まると徳島新聞に掲載されていました。
設計事務所の若手や工務店の新人など木造建築に携わる初心者を対象に設計士等が講義するという。テーマを木造建築の新築に絞り木材の特性や耐力壁量の算出方法などを受講するらしい。
素晴らしい取り組みだと思います。
しかし、私は以前から木造建築はここが肝心と思っているところがあって・・・
それは職人と監督です。
木造建築の良し悪しはその現場に携わる職人と監督により大きく品質が左右されます。
はっきり言って立派な図面を書いてくれる設計事務所は沢山あります。しかしそれらを基本に完璧な現場施工をすることは凄く難しい。
なぜなら設計士ではなく、職人がすべて施工するからです。職人には様々な方々がおいでます。いい方で良い仕事をする人もいれば、人はいいが仕事は雑だったり。また、ろくでもないやつが存在するのも確かです。
ある程度の規模企業から派遣される職人は定期的に研修を受けていますが、個人規模でやられている方は様々です。
弟子入りして技能を覚えたてで独立する職人もいます。
これらと接触しないよう業者と職人の選択は慎重にしています。
この良くない職人とやる気のない監督で現場の品質は格段におちていきます。
図面には表せない施工品質が木造住宅の場合は大きいです。
なんとか現場で施工する職人自体を教育する制度がつくれないものでしょうか???
もちろん、経営層も一緒になって勉強します。
私も以前の会社では現場が同時に20以上あったりしましたから・・・大工を中心に職人を集めて勉強会を開いたり、現場パトロールを職人全員でして反省会などを催していました。コツコツやるしかないのですが、なかなか理念の部分までは到達できません。
さんざん言ってきたのに、罰金まで決めたのに、現場でプカリとやる職人がいる。。。これらには大手ハウスメーカーも苦慮しています。とにかく、いつも言っていないといけないと・・・
私たちは、これからもいい職人さんたちとコツコツ施工品質をもっと上げていきたいと思います。