昨晩、片山選手の謝罪会見を見ましたが、これだけでは男子トーナメント低迷の本質に迫っていないと思います。
まずは、以下の記事を見てください。
日本の男子ツアーが日本プロゴルフ協会(PGA)から分離独立し、日本ゴルフツアー機構(JGTO)に生まれ変わって17年になる。PGA時代はプロになるには厳しいテストがあって、合格した後はプロとしてのあり方を教わる研修期間もあった。
かつてはゴルフ場に所属するプロが多く、メンバーや先輩プロの目も厳しく、日常の中で人間教育が行われていた。
それがJGTOになると、大学で活躍してクォリファイングトーナメント(QT)を通ればすぐ試合に出られるようになった。スコアさえよけれがプロとしてやっていけるようになった。それによって、人間教育が置き去りにされてしまった。
ゴルフ場以外の一般企業と契約したり、フリーの選手も増えていった。学生時代、強かった選手は初めからスター気取りで、プロになってからもあまりうるさいことを言う人はいなくなってしまった。
もともとPGAとして行われていたツアーがビジネスを目的にJGTOツアーとなり、選手の人としての育成がおろそかになったのではという記事ですね。
結果、プロたちのマナーが低下することでギャラリーが減って、今回プロアマ戦でトラブルになったのではということですが・・・
私はこう思います~
根本的にスポンサーが離れてしまう理由は、若い方々にゴルフ自体の人気がないからだと思う。
ゴルフ業界には、2025年問題というのがありまして、今まで盛り上げてきた団塊の人たちが一気に年を取ってゴルフ引退してしまうと各ゴルフ場の経営が厳しいというのである。
言い換えれば、若い人がプレーしてくれないということだ。
自分たちがゴルフをしない人たちはトーナメントを見ない、そうするとスポンサーもつかない。
つまり若い人たちがゴルフをしない理由を改善すればいいということではないだろうか。
ではなんで、若い人たちがゴルフをしないのか・・・
①企業間の接待に使用しなくなっているから、する必要に迫られない
②スポーツとして捉えられない
③金がかかりすぎる
④拘束時間が長すぎてファミリーに理解してもらいにくい
⑤ゴルフ以外の休日の過ごし方にそれぞれ選択肢が豊富
などなど
①以前は、ゴルフ接待が慣習としてあり都心から車で1時間程度の場所に数多くのゴルフ場が建設されたが、今では料亭・ラウンジ等の接待もなくなり、若い人たちは、居酒屋やスナックさえいかなくなった。
④⑤の休日の過ごし方は、ファミリーでいることが多くなって、それ以外でも画一化しないことは、それでいいことだと思います。
私は②③を改善すれば、若い人たちもゴルフをするようになると思う・・・
②スポーツとして捉えられない理由の一番は、酒を飲む人が多すぎる。全部で18ホール回るのだが、9ホール終わった段階で全員レストランに入れられ次のスタート時間まで軟禁状態となる。
テーブルに座ると、「飲み物は?」と聞かれ、生ビールを注文する人が多い。さらに新幹線の売り子のようにおつまみはいかがですか???とカートを押しておばさんがやってくる(笑)
全員車で来ているのに、平天や枝豆、冷奴にエビの揚げ物などがテーブルに並ぶのだから、びっくりでしょ。
これで先進国と言えるのかな~
さらにこのレストランには、焼酎やウイスキーなどのボトルキープが存在して、残り9ホールに真っ赤な顔で向かう酔っ払いまでいる。次のスタート時間まで長いと酒の量も増える算用だ・・・
完全に飲酒運転だろっ。おかしい。
こんなもん、スポーツとは言えん。しかもカートに乗りっぱなしでほとんど歩かない~
プロは朝から練習しているが、ほとんどのゴルフ場には練習場さえない。食事付パックなどの時は、スタート前にいきなりレストランで生ビールやるスタイルまである。
私の改善案・・・まず18ホール一気に回る。レストランへはプレーの前後でいきたい人だけ行けばいい。練習場を併設させ、組と組の間を離して渋滞をさせない。
米国リゾートスタイルのように、ゴルフウェアで来てそのまま帰るのもオッケーにして二人でも気軽にプレースタートできるようにする。
その代わり、現在のように早くしまわない~日暮れまで予約を入れる・・・ここがもったいない。
こうやっていけば、④拘束時間も少ない。
③当然、食事、酒代分安くなっていくし、このごろは中古市場が充実して道具も安く手に入るように既になっている。
こうやってゴルフ場自体が正しく改革し、それに若い人たちが賛同しプレーする、結果ゴルフに興味が出てきてトーナメントを気にするようになれば、スポンサーも少しずつもどってくるのではないでしょうか・・・