いつか大家さんご親族のご自宅について相談を承っているとお話ししましたよね。
わたくしの考える注文住宅についてのお話を少しだけ・・・
注文住宅と分譲住宅は狙いが違います。
また、モデルハウスの位置づけについても少し違います。
注文住宅はそこで住まうファミリーに、予め合わして創ります。
分譲住宅は仕上がりが見えるので、そこで住まうファミリーが合うかどうかを検討し購入しますので、一般的・基本的なものになります。
モデルハウスは住宅メーカーのアピールの舞台なので、様々な事柄が詰め詰めになっていて予算オーバーしやすくなっています。
あるファミリーが住まいづくりをスタートさせますと、モデルハウスを見て回ることになります。
そこで、あちらこちらで気に入るものが出てきます。
あすこのここがいいとか、ここはなんか気に入らないとか漠然とした焦点の中で、あの営業マンの感じがよかったというようなバラバラの流れになりがちです。
ですから、住まいづくりは大きく2つに分けて考える必要があります。
一つは、安全確保のための構造・工法です。
こちらは、いわゆるハードサイドになります。
もう一方が暮らしやすさで、こちらはソフトサイドになります。
ハードサイドの中には・・・
仕様・設備機器・デザイン・断熱性気密性・耐久性などがあります。
ソフトサイドの暮らしやすさの中には・・・
収納・家事動線・くつろぎ空間・ファミリー一人一人の居所・空調などがあります。
予算はこれらをバランスよく組合わすことが大切で、どこかに偏ってしまうといい家とは感じなくなるんですね。
なので住まいづくりの第一歩となるのが、平日のファミリーの行動パターンとくつろぐ時間と場所、休日のファミリーの行動パターンとくつろぎ方を分けてファミリーでよーく話し合うことです。
誰かの意見に偏ることなく、よーく話し合うことでファミリーの距離は、だんだん近くなっていきます。
思いやりや本当のやさしさ、お互いが気遣いあいながら、新たな発見をたたえながら話し合うことができたら、住まいづくりは半分成功しています。
なぜなら、その時点であ~この家族でよかったと思えるからなんですねー
あとは、まとめてカタチにするだけ・・・
この逆になってしまうと、計画途中でケンカになったり、新築引っ越し時から生活不満勃発します。
家族の絆は、新築をきっかけに失われるケースもあるんですよ。
ハードばかりに目がいくと、きれいな箱ができるだけになってしまいます。
ファミリーが今まで以上にもっともっと寄り添える住まいづくりができる、それが注文住宅の醍醐味だと思うんですよねー
暮らしやすさの考え方にもう一つ。
収納や動線といった目に見える暮らしやすさと目に見えない暮らしやすさもあるんですー
こんな酷暑でも、快適な温湿度で家じゅうどこにいても温度差のない住まいも可能なんですよねー
しかし予算がかかる、要はそのバランスをどうとるか?