ケーブルチャンネルで昨晩、「サタデーナイトフィーバー」をやっていました。
中学のころ見た古い映画です。
トラボルタに憧れて、高校時にはリバイバルも見ました。
昨晩は、冒頭でペンキ缶を持ってトラボルタ扮するトニーが歩くシーンだけ見ようと思っていましたが、居眠りせずラストまで鑑賞したとです。(笑)
あれから40年以上が経ち、当時感じなかったところが新鮮でした。
トニーは、えらそーな失業中の父と小言がうるさい母と労働者の街ブルックリンで同居生活。
不良仲間とディスコで憂さを晴らす日々だったが、今回その父親に注目。
ペンキ店で働くトニーは、ある日父に「給料を上げてもらえた」と自慢します。ところが父に「たった4ドルか?」と失笑される。
母が父に働きに出るというと「4か月失業したからと言って俺をコケにするのか?」と怒る始末・・・
唯一、両親の自慢はトニーの兄の神父さん。
トニーは、おまえもお兄さんのように立派になれと両親に言われ続けていました。
しかし兄は、両親の意向だった神父は自分には向かないと家に舞い戻ってきてしまった。
落胆して認めない両親と暮らせない兄は、家を出て行ってしまう。
トニーは、相変わらず不良仲間と遊んでいたが、ある日マンハッタンに住むステファニーに恋をする。
マンハッタンに住むステファニーはトニーにブルックリンのあなたとは住む世界が違うと言い放つ。
その後どうしたこうしたがあったトニーは、仲間の死をきっかけに自分を見つめなおし、自分自身の人生を大切に歩もうとする、っというざっとした(笑)ストーリーのトニーの家族関係に注目。
今回感じたのは・・・まず問題なのは父親。
トニーの給料が上がったのなら一緒に喜べば良かったし、母から仕事すると打ち明けられたら、すまんな無理するなよと言えばよかった。
父親に原因があると、妻(母親)に対しても無意味な威厳を出す。
母親は、委縮するか子どもにあたるようになる。
凝り固まったものの考えで承認欲求が強いので家族全員幸せにならないという悪循環がトニーの家族に起こっていたと思います。
父親が母親に心から感謝していれば、母親は子どもに対して見返りを求めないストレートの愛情をたっぷり注ぐ。
両親の無償の愛で包まれた子どもたちは、自分自身を大切にすることを自然に身につけて幸せを感じるようになるという好循環になったのでは・・・
当時のアメリカの家庭の影、そこが原因の貧富の格差が一つのテーマだったんですね。
その根幹が家族関係にあるんだと感じました。
トニーは何が大切なのかということに気付くと、一人マンハッタンに引っ越してステファニーに本気で向かい合おうとします。
全ては、自分自身を大切にするところから行動していくんだと痛感いたしました~