いくら頑丈に強く揺れないように作っても揺れてしまいます。
その揺れ幅を小さくする工夫が制震です。
こちら・・・
上下にパネルがありその間にオイルダンパーが挟まっています。強く揺れると上下がねじれオイルダンパーが引っ張られたり、押されたりしてエネルギーを吸収し揺れを小さくします。
そば屋さんの出前のカブのうしろについている構造。バイクが斜めになっても急に止まっても、できるだけざるそばに影響しないよう工夫されていますよね(笑)
私は以前の住宅会社でずいぶん耐震と制震には取り組んできました。制震ダンパーは以前から様々な種類が出ています。
例えば住友ゴムのミライエ。
右から2番目になります。基本的には変わらないのですが、揺れをオイルダンパーではなくゴムで吸収します。低反発って聞いたことがあるでしょう。エネルギーを吸収するゴムです。
子どもの時、遊んだ良く跳ねるスーパーボールの反対です。丸い小さな低反発ゴムを固いコンクリートに思いっきり投げつけても少しも跳ねません。不思議な感覚に襲われますが(笑)
または、こちら・・・
これまた、右から2番目になります。壁全体を使わず柱と梁に囲まれた四角の隅を使います。なので小窓があっても設置可能なのです。これらを熱心に施主に訴えましたが、反応は薄かったですね。
どうしてか・・・つづく。