パッシブ住宅と名を打っている「高気密・高断熱住宅」もあります。ドイツ並みの断熱ですっ、みたいな凄い係数や数字を出してきて・・・日本は遅れているといったりします。
高断熱にすることはいいことだと思いますが、ここまでやらないとダメみたいな表現をするところはどうかと思います。日本はドイツと気候やエネルギー環境もちがうし。
感じ方もちが~う。真田丸を見てもどのお城も冬は寒そうでしょ。
日本人は我慢強い(笑)
自然エネルギーだけで暖が取れるのは素晴らしいことですが、住まいの良さは数字で表せません。
パッシブデザイン住宅で最も大切なことは、その土地の気候風土を把握し、受動する工夫を凝らすことだと私は理解しています。
以前、脇町の方の居宅を計画しているとき、お客様がこういわれました。「ここは夏になるとあの北山から吹きおろしの涼しい風が吹くんです。」
真夏、この風が住まいを吹き抜けたらどうでしょう。
この住まいにあった涼の取り方、パッシブがあります。
こういうその土地に見合う工夫をバナキュラーデザインといいます。
鮎喰川を意識した神山町の共同住宅もきっとこんな工夫があるはずですね。