長期優良住宅の本質を理解する。

既に施行されてから10年以上が経ちます「長期優良住宅」。

以前経営していた注文住宅会社では、施主様からのご要望で「長期優良住宅」の申請をし、1邸1邸行政機関の認定を受けておりました。

この「長期優良住宅」ですが、ハウスメーカーでは対応と認定の二通りに分かれます。対応とは、「このままの仕様構造で申請できますよ」という(見做し)になります。認定とは数々の書類をまとめて申請し、正式に行政機関からお墨付きを得た本当の「長期優良住宅」で、補助金や優遇税制などは認定でないといけません。

この「長期優良住宅」、字のごとく凄い優良な住宅のように思いますが、本質は長期に渡って住まいを住み継いでいくことが目的です。スクラップ&ビルドと言って欧米に比べて日本の家の寿命が短いことから、国交省が打ち出してきた政策でございます。

なので、建物自体の強さなどだけでなく、可変性や維持管理のしやすさなどが認定項目にある訳です。メンテナンスを長期に渡って計画的にして次の世代に住み継ぐということですね。

しかし、仕上げは一般的な仕様でかまいません。外壁はほとんど窯業系サイディングが多く、コーキングの劣化や外壁の塗り替え+樋のかけ替えが15年~20年でやってきます。こういったところに計画的に予算を支出していかないと「長期優良住宅」の本質にはならないということなんです。

今年改正されて、耐震性や省エネ性などの基準が引き上げられていますが、実際はこのメンテナンス費用を捻出できないと長期に住み継ぐことはできないということになります。

裏を返せば、過度な等級競争より「計画的なメンテンナンスに費用をかけることが最も大切ですよ」ということになるんですよね~

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