昨晩、グランメゾン東京を拝見しておりました。
その中で、キムタクが美食編集者に美味しいものをずっと食べていると、感動が段々なくなり自分を超えられなくなると諭していましたね。
その美食家をグランメゾン東京に招いたところ、涙を流して食べていたシーンが印象的でした・・・
(笑)私も涙を流して食べたことが2回あるとです。
ひとつは、天橋立の手前先っぽの料亭旅館で食べたカニ。
その朝とれたというタグ付で、料理前お盆に入れて活きてハサミをカチカチしているのを見せてくれました。
このカニのしゃぶしゃぶを食べた時、涙があふれました。
うわ~美味しいではなく、表現のしようがなく感動したのでしょう。前を見ますと、妻も泣いていました(笑)
もう一つ、食べて涙を流したのは、高級食材やレベルの高い料理人によるものでありません。
20年ほど前でしょうか・・・
中性脂肪とかコレステロールとかの数字をストイックに落とそうとした時期がありまして・・・
自分で揚げ物+炒め物+肉系全てやめ、塩分も控えてかなり薄味で2か月ほど暮らしました。
このことで数字は全て標準以下にあっさり下がりましたが、もっとも変わったのは味覚だったんでしょう。
キムタクのセリフの反対。
つまり、しばらく美味しくいただいてないので、ちょっとしたことで自分の味覚をはるかに超えてしまうという事態。
その日まで完全ダイエットでしたが、何かの拍子で幕の内弁当を食べるはめになりました。
いつもなら、揚げ物系炒め物系を残すのですが、数字も下がったので少しぐらいいいだろうと思って・・・
禁断のレンコンの揚げ物に手をだしてしまいます。
普通の幕の内弁当に入っているような、なんでもない揚げ物です。
これをパクッと口に入れ、もぐもぐしていると、生まれてから今まで味わったことのない「うま味」がお口全体に広がっていきます。
何だろう、うま味が溶ける感じというような不思議な感覚に襲われ、言葉をなくし、感動して涙があふれてきました。
これは周りからすると、ほぼ変態(笑)
不思議そうに「どしたん?」と聞いてくる妻に。
「どうもせんわ、うまいんじょー」となったとです(笑)
グランメゾン東京を見て、カニではなくそのレンコンの天ぷらを思い出しました~
今晩は、カキフライがいいな~