工務店・建設業者の倒産が多くなっていますので、建築主が支払うタイミングには注意が必要だと思います。
地元工務店や大手ハウスメーカー・中堅ビルダーごとに建築主が支払うタイミングは微妙に違います。
一般的に多いのは、契約時→着工時→上棟時→(木工事完了時)→引き渡し時の4回(5回)です。
弊社は上棟時では少し早いと思うので、屋根や耐力壁等々が完了して検査する中間検査合格時としています。
たとえば着工時現場に工事変化はほぼ見られませんが、事前準備や発注作業はだいたい着工前に行われています。
請求が発生するのは納品時や工事完了時(内金あり)ですから着工時に建築主から30%ご入金いただいても請求がくるのは次月か次々月になるので、請負側はその現場支払いがくるまでその工事金をプールしておくのが原則です。
しかし倒産する請負側はそのお金を別の現場支払いに充ててしまうために倒産時に建築主にお金が戻らないということになってしまいます。
随分前ですが、工事が終わるたびに支払いするからというお客さんがおられました、もちろんお断りしました。
建築主からしますと請負側に請求が来てからでいいと考えるのは理解できますが、これでは請負業が成り立たないので現在のような支払方法になったと思います。
請負側からすれば建築主が約束通りに支払ってくれるかどうかという高リスクにさらされています。現に倒産の引き金は未収金だったりします。
納品や各工事金が発生してから未入金となれば倒産リスクは格段に上がってしまいます。
資金が潤沢な大手も含めて集金リスクを避けるためにこの支払スケジュールになったと考えています。