2026年度末に手形廃止。

 皆さんは手形をご存じでしょうか。手形帳なるものを銀行に発行してもらいドンドン借金できるしくみです(笑)我々建設業界で昭和なら当たり前に取引しておりました。

いまさらと思いますが、2026年度末をもって廃止となるみたいです。手形は連鎖倒産の原因にもなりますし、決済日を長くすることもできるので高リスクな企業間取引であります。

要は取引で購入した物品やサービス代金を即支払えば問題ない訳です。しかし、日々支払いが発生すると会計処理が大変なので月末に請求分をまとめてチェックする、そうしますと時間が必要なので一般的には次月末に一発に支払いする訳です。

この時、30日手形で支払えばさらに1か月支払いを引き延ばすことができます。建設業なら3か月4か月当たり前でしたから、自らお金を生み出し借金しているのと同じということになります。

危険なのは売り上げが上がれば上がるほど手形が増えて借金が増えていきます。キャッシュ残高は増えているように感じて行き過ぎた投資にも繋がっていきます。

また売り上げが減少しますと既に振り出した手形決済に苦慮するようになり、一旦振り出した決済日を伸ばしたり(ジャンプ)、新たに振り出す決済を長くしたりすることで簡単に企業の延命措置を取ることができてしまいます。

こうして振り出した手形が最終的に決済できず不渡りになりますと、受け取っていた取引先の経営まで揺るがす事態になります。

私も30歳迄は以前引き継いだ工務店で手形を振り出していましたが、売り上げが増えていく時に2年程かけて振り出しゼロ・手形帳返却としました。

今回の2026年度末・手形廃止によって連鎖倒産する企業が減るといいですねー

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