徳島大学など、人口乾燥の新技術。

地元紙に徳島大学などが幹の太い木材を人口乾燥させる手法を新たに開発したとあります。
何が新しくていいのかといいますと・・・
従来の人口乾燥に比べてひび割れの発生が天然乾燥と同じぐらいだと掲載されています。

徳島県は戦後に大量の杉が植樹されましたが、輸入材の流入により単価が下落、継承が難しく、維持管理も大変な悩ましい問題をかかえています。

そもそも、昔は自然乾燥でした。
ふつうに1年とかかかるので、高度成長期になると現実的ではなくなりました。

木材は、伐採した時は多くの水分を含んでおり、その割合を含水率と呼んでいます。
150%とかの伐採直後の木材は、自然に乾燥していきますと、含水率12、13%ぐらいにまで落ちてきます。

この落ちる過程で収縮がおこるのが最大の問題点なんですね。

建物を含水率が高い木材で建てますと、新築後にこの乾燥期間となってしまい、収縮がおこるとあちらこちらで不具合が発生してしまうんですね。

なので、私たちも人口乾燥材や集成材を使用しています。

集成材というのは、人口乾燥させた後に形成されるので狂いは全くありません。
通常の乾燥剤も狂いはほとんどなく、通称KD材と呼ばれています。

しかし、このKD材というのは一般の木材(グリーン材といって乾燥させていない)より相当高くなります。

なぜかといいますと、人口乾燥に掛けた際に、相当数に割れやゆがみが発生してしまうので、使えない部材も出てきて、それを製品数で割るので高くなってしまうんですね。

この度の、新人口乾燥手法では、この割れ等が自然乾燥なみというから、コスト面においても期待できるのではないでしょうか。

最後にココだけの話ですが・・・
いまだにグリーン材を使っている建築会社は結構ありますよ。
理由は、建築コストです。
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