2018年2月20日火曜日

東京ビッグサイト②~違った耐震の解釈~

イベント会場ではプロ向け・ユーザー向けに、林野庁などのシンポジウムや識者によるセミナーなどが開催されていました。
多数ある講演~
京都大学・五十田教授の「熊本地震から学んでほしいこと」の講演を拝聴させていただきました。
教授が主張されていたのは、現在の耐震設計がそれぞれの基準を超えるための数値計算になっているとの指摘でした。

たとえば、長期優良住宅だと耐震等級2なのですが、その2をギリギリクリアするために数値計算をしているので、結果3のような強固なものに逆になっていないという現実。
(耐震等級は3段階で1⇒2⇒3と強くなっていきます。)

熊本地震において倒壊した建物の中に耐震等級2でも倒壊したものがあったそうで、金物の取り付け不備やバランスの悪さなどを原因にしているが、それは数値計算をしてしまっているためで、耐力壁が入るヵ所すべてに倍率を高めて設置していたら結果は違ったかもしれないと。

つまり、可能な場所すべてに高い倍率で配置をして、それらを申請のためにあとから数値計算をすればはるか超えているということになって、結果設計(数値計算)するより強くなっている。

そのためにかかった施工費用が思ったより低いことが施主に伝わればより安全な建物になると。
答えは「設計しない」でした。

耐力壁をいくら増やしてもバランスが悪ければ、弱い部分ができて返ってよくないというのも違うそうで、バランスが悪くてもできるだけ多く耐力壁を配置したほうが、粘るとのことでした。

私の思い描いていた最新の耐震術とは完全に違って考えさせられる良い講演でした~